GOSPEL FEST in 仙台 (宮城県仙台市泉区)

仙台市泉区にグレープシティというIT企業がある。
社屋と敷地は「ここはアメリカか!?」と思わせるような装いでとても洒落ている。

ここは震災直後に世界的な災害支援団体「サマリタンパース」の受け入れを積極的に行なった会社でもある。

また同じ泉区には徹底した英語教育で評価が高く、東北一の在園児を有する明泉学園という幼稚園がある。

この2つの団体には以前岩手県陸前高田市で行なわれた「Gospel Fest 希望の祈りよ天までとどけ」
(過去ブログhttp://www.kickbackcafe.jp/support2/report/2011/08/send-love-kaneohe-goooooood-guys.html
で協力していただいた。

今回は彼らの本拠地であり、紛れもない被災地の一つでもある仙台での復興支援イベントを主催した。
仙台でも被災が大きかった沿岸部と内陸部では大きく異なり、意識も異なるように感じていた。
同じ仙台なのにこんなにも違う・・・それは私だけが感じたことではなく、住んでいる友人もその温度差は認めるところだった。
「ここでイベントをやりましょう!色んな人が集まれて、明日からもがんばろう!と思えるようなイベントを!」
そうして動き出したGOSPEL FEST in 仙台。
Send LOVE Projectとしては初めての宮城県での復興支援活動だ。
今回もグレープシティ株式会社、 明泉学園に声を掛けると組織を挙げて協力してくれることになった
非常に心強い。

多くの方々の理解と協力により迎えたイベント当日(5月25日)は快晴!

このイベントは5つの柱があった。

被災地エリアで農業や商売をされている方々に出店、現金商売していただき、その収入は100%利益にしていただく。
という、名付けて「パープルヒルズマーケット」(住所が紫山なので)

こども達が思いっきり遊べる Send LOVE Projectおなじみの「忍者修行村」。(グレープシティにはフットサル場が隣接されているのだ!)

会社の施設を開放し、独自の技術でスタジオ体験ができる「グレープシティ・パビリオン」

全ての来場者のお腹を満たす「フードビレッジ」

メインステージでは調布仙川のローカルヒーロー「じゃんけん兄さん」対約1000人で大ジャンケン大会、パープルヒルズマーケットの出展者のPRがあり、
そしてハイライトでは昨年アメリカでデビューを果たした、日本精神を世界に伝える音楽一座・HEAVENESEが
大迫力のエンターテイメントショウを繰り広げた。
(他のコンテンツの写真は入手次第アップします)

延べ約1500人以上の方々が来場してくださった。
「このように気軽に参加する機会があれば、積極的に関わりたい」と思っている人は多いのだ。

参加者からは「また次もやってください!絶対声をかけて下さいね!」と言っていただいた。
沢山の方々の理解と協力をいただき、沢山の出会いがあり、沢山の方が喜んでくださり、沢山の方々が笑顔で帰って行かれた。


ステージでの HEAVENESEのリーダーでボーカルのマレが語ったトークが忘れられない。
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『私たちは震災の翌日にアメリカに飛びました。もともとツアーの準備の為に渡米する予定だったのです。
ところが未曾有の天災に見舞われました・・・しかも私たちのスタッフの一人は陸前高田出身で、テレビ画面では彼女の故郷が目の前で流されていく。
こんな状況でアメリカにいくのはどうかと考えたが、アメリカのプロデューサーの友人が
「こういう時だから来ないといけない。アメリカで今の日本がどうなっているのかを君が伝えないといけないんだ!」
その言葉に後押しされ、私たち夫婦は震災の翌日アメリカに渡りました。
その間日本に残された仲間が支援チームを編成し、地域に呼びかけ支援物資を集め、迅速に動いてくれました。

アメリカに着くとその友人がテレビ番組やラジオ、教会で呼びかける機会をセットアップしていてくれ、
そこで日本の状況と支援の協力要請を呼びかけることができました
その中の一つの番組のインタビューで、ある番組司会者が僕にこう尋ねたんです。

「日本のみなさんはこのような試練にあって、神を呪っていませんか?」

アメリカではカトリーナ(台風)の被害を被った際、水一杯をめぐって殺し合いをし、暴動や混乱にまぎれて劣悪な窃盗や強奪が起こる。そしてこう言うんです。「Why God!?」
そういうものだと思っているそのTV司会者が尋ねるのもうなずける。

僕は「震災の翌日に渡米したので分かりませんが、日本にもどったらそれを確かめてあなたにお知らせしますよ」
そう約束しました。

実際はどうだったでしょう?
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全くなかったとは言えませんが、ほとんどの方々が誰にも指示される事もなく、水一杯をもらうのに整然と列を作り、
目の前で配給の水が無くなっても「なくなっちゃったね」と笑いながら帰って行く。
また支援に駆けつけた私たちに対して「まあ上がって行け。缶詰ですまんが食べて行ってくれ」ともてなしてくれる。
そして「私たちは大丈夫。神様が私たちを助けてくれたから」とにっこり笑って言うんです。

支え合って、弱者を守り、和を重んじて助け合って行く・・・
そして神を呪うどころか、今生かされていることに感謝をする人々・・・
この精神は「和を持って尊しとなす」という日本古来より脈々と受け継がれて来た素晴らしい精神性であって、
それがこの未曾有の究極的な状況で自然と発揮される。
その素晴らしさ・徳の高さに世界中が感嘆し、世界中のニュースではその話題で持ち切りだったのです。
それが皆さんですよ!
皆さんは日本の誇りであり、世界を照らす光なんです!』

会場は静まり返り、被災地から参加された方々はまっすぐにマレを見つめ、話を聴きながら涙を拭っておられた。

この震災で私たち日本人が、世界が再確認したことがある。
それは時間とともに忘れてはいけないことであり、震災で亡くなった方々の命の犠牲の上に立っている標柱だ。
沢山の尊い命の犠牲によって気付かせていただいた「和の心」を、忘れてしまってはいけない。
震災が風化するということは、同時にそれも忘れていってしまうのだろうか。

一人でも多くの方が日本の心「和心」を発信し続け、世界がこの心を共有できれば、世界はもっとよくなるのではないと思う。


【協賛・協力団体/個人】
グレープシティ株式会社
株式会社コミティッド
学校法人明泉学園
三菱地所株式会社
泉パークタウン
泉区保健所
堀井様(バス提供)
株式会社Stage Crew
株式会社フォーバックス
竹新製菓 おかき屋辰心 http://www.tatushin.co.jp/

【被災地エリアからの出店してくださった皆様】

気仙沼観光タクシー http://heart-beat-bexi.jp/
気仙沼くわ茶エイトク https://www.facebook.com/kesennuma.kuwacha
奥松島宮戸海苔 尾形様
がんばってっちゃ牡蠣 http://fightoshika.blog.fc2.com/
鶴亀会・友引会
(株)ヤマウチ http://www.yamauchi-f.com/index.html
馬場中山カオル商店 http://babanakayama.shop-pro.jp/
東北ヘルプ http://tohokuhelp.com/index_jp.html
東北教区被災者支援センター エマオ
http://ameblo.jp/jishin-support-uccj/theme-10044362254.html


心から御礼申し上げます。ありがとうございました!


Send LOVE Project の支援活動「モバイル キックバックカフェ」は
赤い羽根「災害ボランティア・NPO活動」助成事業として、
活動費の一部を中央共同募金会より助成していただいています。