8月15日Gospel Fest〜希望の祈りよ天まで届け〜

Send LOVEプロジェクトがスタートして5ヶ月、陸前高田に私たちが通うのも10回を越えたところで、
ついに私たちのバンド、天国民のライヴが実現する事になりました。


「希望の祈りよ天まで届け」と副題がつけられたように、このライヴは震災後の「初盆」にあたるこの日、
多くの魂の鎮魂と、残された人々と私たちの希望の祈りをこめたライヴ。
会場となる広田小学校を始め、現地の多くの方々の御協力と、応援によって実現する、ここまでの私たちの活動の集大成と言えるイベントです。

陸前高田市の中心部を抜け、広田半島へ。

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(今やシンボルともなった、津波を耐えた一本松)


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過去最大の50名に及ぶ関係スタッフが、通いなれた広田小学校前に集結。

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早朝突然降り出した大雨に一瞬ヒヤリとさせられましたが、実はこの雨が最後にドラマを生むのでした。



雨もあがり、空は一気に青空に。それぞれが準備にとりかかります。

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今回はキックバックカフェのスタッフ以外の、外部スタッフの力もお借りました。

今年の4月にキックバックカフェに出演したハワイアンバンド「KANEOHE GOOOOOOOD GUYS」のメンバー達は、

栃木県宇都宮でコンサート舞台設営の会社を持っているのですが、

今回の為に、二つ返事で機材を無料貸し出して下さり、しかもトラックを走らせスタッフを派遣してくれたのです。

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【協力:東日本舞台株式会社】



もう一人の音響スタッフは、キックバックカフェでお馴染みのフリーのPA二本柳さん。

青森出身で、天国民バンドを良く知る彼の参加は非常に助かりました。

勿論、彼を含む全てのスタッフはノーギャラ。しかし、最高の仕事を目指します。

それが、本当の心なのだからです。

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そして、今回のイベントにはもう一つのグループが参加、支えて下さいました。

宮城にあるソフトウェア会社グレープシティ株式会社、そして明泉学園の皆さんです。

震災直後から積極的に炊き出しで被災地を巡っていた、言わば「炊き出しのプロ」。

大型車と沢山のスタッフで(外国語教師の方々が中心)、食事を準備して下さいました。

モバイルキックバックカフェにとって、これ以上の頼もしい援軍はありません。

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【協力:グレープシティ株式会社、宮城明泉学園】




そして、日本の西側からもサポーターが。

前回レポートした、7/30に熊本県水俣市で開催された『Send LOVEコンサート@水俣』。

その義援金で購入した新鮮な熊本の野菜が、大量に到着しました。

コンサートの主催者である、龍美光さん(コンサートの出演者で天国民メンバーの龍進一郎の父)と奥様、仲間の3人で、

何と自ら2000キロを運転して、物資を運んで来てくれたのです。


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そして浜松からも仲間が到着。

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東京、浜松、熊本から集まった野菜や生活消耗品などの支援物資を、体育館で400個に袋詰め。

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リハーサルが始まると、太鼓の音に引き寄せられた広田の人達が集まってきました。

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仲良くなった子供達とも再会。


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子供達も支援物資の分類を手伝ってくれました。


イベント直前、控え室の校舎の一室にて。

「いいですか、これから僕らは、演奏技術を披露するライヴをやるんじゃありません。

震災で亡くなった魂と、残された人々の想いを天に届ける、祈りをするのです」

リーダーのマレ(石井希尚)がメンバーに念を押し、皆の心は一つになりました。

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815日正午、イベントスタート。

先のグレープシティースタッフのサミュエルさんの流暢な日本語トーク&ネタや、

広田ですっかりお馴染みの、忍者達の挨拶もありましたよ。

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ランチタイムは、焼きそば&ホットドック。

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いよいよ和太鼓チーム「太鼓笑人めでたい」の演奏スタート。

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キックバックカフェで何度もライヴをやってくれている、名門プロ太鼓集団出身の、関根まこと&江上瑠羽の演奏。

これを、誰よりも、太鼓の街である陸前高田の皆さんに観て頂きたかった。

私たちのささやかな夢がかなった瞬間です。


大太鼓を駆使したド迫力のステージもさることながら、演奏を観る広田の皆さんの眼も素晴らしい。

なんせ、拍手が沸き上がる場所が違う、玄人が観て「ここは凄いだろう」というポイントで沸き上がると拍手と歓声。

やっぱり、さすが太鼓の街です!

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太鼓のバチさばきを真似る子供の姿も。


最高のオーディエンスの前で、やりがいある舞台を務めた関根&瑠羽さん。

しかし燃え尽きる間もなく、いよいよ天国民のライヴです。

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この秋にLAツアーが決まっている天国民。

しかし、アメリカ以上に重要なステージ、陸前高田で精一杯のプレイをしました。

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ユダヤの言葉で「ハレルヤ」の「ヤー」は、日本の祇園祭の「エンヤラヤー」と同じ、神を称える言葉。

我々日本人こそ、太古の昔から神に捧げる音楽、ゴスペルを歌っていたのです。

さあ、一緒に歌声を捧げましょう。


マレ(石井希尚)のリードで、場内が一つになったハレルヤコーラス。

希望の祈りよ、天まで届け!

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この日、マレ(石井希尚)は、ステージからどうしても言いたかった事がありました。

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「震災直後、僕はアメリカにいましたが、多くのアメリカ人が混乱や暴動一つ起こさず、静かに避難する皆さんに驚愕していました。

人間はここまで強く美しくなれるのかと、世界中の人達が、皆さんの姿を観て感動し勇気を与えられたのです。

皆さんの存在は、世界の希望です」


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たびたび岩手放送やネット等で発言してきたマレ(石井希尚)でしたが、

どうしても現地の御本人達の前で直接伝えたかったのです。



ゴスペルと和楽器の融合、称して「和ゴスペル」と言っている天国民(アメリカ名はHEAVENESE)。

民謡を思わせるVo.久美子のふしまわしや、和太鼓三味線のお囃子。

会場からは思わず手拍子が起こりました。

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最後の締めくくりは、メンバー全員による太鼓演奏。

太鼓の街の皆さんの大きな拍手と、暖かい声援を頂きました。

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天国民の演奏が終わった後は、モバイルキックバックカフェで

冷たいパフェやアイスコーヒー、チーズケーキなどのデザートタイム。

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そして、支援物資もお持ち帰りいただきました。

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(物資コーナーには、水俣のコンサートで寄せ書きされたメッセージも)


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演奏を終えた天国民のメンバーも皆さんとお話させていただきました。


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眼を赤くした御婦人が話しかけて来てくれました。

「こんな素晴らしいものを観られるなんて、生きていて良かった。今まで生きていて一番良かった」


今までが、震災以降なのか、その前からなのか。

どちらにしても、あまりにも重い言葉を頂いて、言葉になりませんでした。

多くの方が感謝の言葉をかけてくれたのですが、本当は私たちこそ皆様に感謝しなければならないのです。

なぜなら、被災地の皆様の、困難に立ち向かう姿こそ、私たちの希望だからです。


私たちの活動の母体はライヴハウス、そのライヴハウスを拠点にしている天国民のライヴは、

当初からぜひやりたかった事。

しかし、物資や食事の配給と違い、音楽イベントの開催には代表のマレ(石井希尚)を始め、皆が慎重になりました。

果たして、自分たちの音楽が受け入れてもらえるのだろうか。

今この時期が、それに相応しいのだろうか。

現地の関係者の皆様のアドバイスも頂きながら、慎重に慎重を重ねて上でのライヴ開催でした。


そんな、気苦労や不安が、全て報われた瞬間でもありました。


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仮設住宅の代表の方が「今までのイベント(広田でやっていたもの)の中で、一番一つになってましたね」と、

予想以上の反響の良さ、人が集まった事に驚いておられました。

勿論、広報車や回覧板を回してくれた、地元の皆さんの協力による賜物でもあります。


ただ、一つ申し上げるなら、

5ヶ月に渡る10回の訪問で、私たちは広田の皆さんと友人関係になれたから、と思っています。

会場を見渡すと、あちこちに顔見知りの姿があります。

当ブログでもすっかりお馴染み、「キックバックカフェ広田店店長」の笠井進さん始め、

多くの方々と顔見知りになり、心を開いて語り合える仲にさせていただけたことが、今回のステージにつながっています。

この友情はこれからも深めていきたいですし、広げていきます。

震災と言う悲しみは確かにありますが、それがあって出会えた喜びを、私たちは広げていきたいのです。


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(6/18に訪れてミルクの支援物資をお渡ししたときには、まだお腹の中に赤ちゃんがいたSさん。

無事出産し、生後18日の赤ちゃんを連れて会場に来てくれました)



また新しい、しかも不思議な出会いがありました。

地元の神社の総代さんと宮司さんが尋ねて来て下さり、

今年の秋に開かれる、復興祈願祭に天国民の参加をお願いしに来て下さったのです。

神社でゴスペル!身の引き締まる思いです(詳細は追ってお伝えします)。


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支援物資の中に入っていたシャボン玉で遊ぶ子供たち。

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舞台も撤収し、荷造りが終わった所で、合図をしたかのようなスコールが降りました。

熱気も汗も流してくれる、気持ちのよい大雨。

そして、空に架かった虹が、メンバーを見送ってくれました。

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あまりにも素晴らしい自然の美しさ、そして同時に、あまりにも厳しい自然の脅威(災害)。

この2つを同時に体験した広田。

ここは祈りを捧げるのに、最も相応しい場所かもしれません。


(撮影:清水知成、筒井聖子)

このブログ記事について

このページは、KickBackCafeが2011年8月19日 22:54に書いたブログ記事です。

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