| きっかけはサンデーナイトサービス
「何か新しい方向性のヒントになるようなものはないかと、いろいろ探し回っていた、そういう時期だったんですよね」
キックバックカフェ(以下KBC)に初めて来た頃のことをこう語るのはCGデザイナーの米本玲男奈さん。(CG:コンピューターグラフィックス) 米本さんはCG制作会社の大手「白組」で、映画やCM、ゲームのCG制作を手掛ける多忙な日々を送っています。今まで、映画『ALWAYS 続・三丁目の夕日』や、この冬(2010年12月)に公開を控える『SPACE BATTLESHIP ヤマト』(主演:木村拓哉)の制作に関わってきました。『ヤマト』では全編のうち約1/7ほどのシーンでCG制作を担当しているそうです。
米本さんのKBC初来店は約1年前のサンデーナイトサービス(以下SNS)。「明日からもガンバロー!」をテーマにKBCが毎週日曜日夜に開催しているバラエティー・エンターテインメントショーです。
「休みの間に何か個人的にできることがないかっていろいろと模索して、たとえば絵画教室でも開いてみようかと考えた時期もありました。個人経営で何かいろいろやらせてくれそうな空間がないかと探していた時で」
デザイナーとしての自分の可能性を探る中で、インターネット検索で目に留まったのがKBC。店の中に足を踏み入れた瞬間に、「あっ、ここは! !」と、創造的な情熱のような意志を肌で感じたのだとか。
「ただ音楽を演奏しているだけじゃなくて、途中にコントが入ったりとか、じゃんけんしたりとか。そんな『何でもあり』な部分は他では見たことがなくて、ユニークだなと思いましたよ。スタッフを踊らせたりとかね(笑)。それでいて、お客さんを楽しませるというところは一貫してると思うんですよね。そこからずれなければ、目に入るもの全部を利用するという根性は結構いいなと(笑)」
根性ですか…SNSをやっていてよかったと思えるひとことですね。
答えをくれた場所
デザイナー、画家、アニメーター、ミュージシャン…KBC常連のお客様には、クリエイターも大勢いらっしゃいます。KBCスタッフはSNSに来た米本さんをすぐにそのようなクリエイターの方たちに紹介しました。そこで生まれた個人的なつながりは米本さんに大きな変化をもたらしたようです。
「全くの異業種の人、音楽をやっている人が比較的多いんですけど、そういう人から聞いたモノづくりの考え方は刺激になりましたね。絶対的な真理というか、それを伝えたいんだ、という思いですね。アーティスト的に考えるとやっぱり、自分はなぜそれを作るのかっていう絶対的な信念みたいなものがないと続かないですからね。それを続けるうえでどうやって精神の強さを保っているのかっていう疑問には、この場所が答えてくれたなと」
表現者なら誰もが苦しむ葛藤に答えをくれた場所、それがKBCなら、これ以上に嬉しいことはありません。
その後、米本さんにはKBCの子供向けイベントの映像や、箱バンドである『天国民』のプロモーションビデオ制作などにご協力いただくようにもなりました。
「初めて来てから、まだ1年経ってないんですよ」と笑う米本さんは、今やKBCスタッフにとって、ずっと昔から知っているファミリーのような存在です。
合気道とKBCの休日
多忙な日々の合間を縫って、米本さんは4年前から始めた合気道の稽古も欠かしません。KBCに来店するときは必ず道着を肩から下げています。
「基本的にデスクワークですからね、体動かしたいなって思って。どうせやるならスポーツを楽しむよりは、内面的に意味のあるものにしたほうがいいだろうと。もともと昔からやりたかったんですよ、合気道は」
そんな米本さんの休日は、朝に稽古、そのままKBCに行き、再び稽古。そしてまたKBC、という休日らしからぬハードスケジュール。
「まぁ、習慣としてのサイクルはできつつありますよ(笑)」
既にKBCは米本さんの生活の一部として定着しているのです。
CGデザイナーとして忙しい日々を送るなか、時間を見つけてはKBCに立ち寄ってくれる米本さん。「キックバック」とは英語のスラングで「リラックスする」という意味があります。KBCが米本さんにとってキックバックできる空間でありますように。
今後も新たなインスピレーションが与えられる場所であることを願いつつ、KBCは米本さんを応援しています。
|