先日カウンター越しにスタッフが話した女性がいる。
彼女は大好物の「アイスクリーム大盛り」をほおばりながら賃貸情報誌に見入っていた。
「引越し考えてるの?」
スタッフがそうたずねると、
「そうなんです。このあたりに。」
と言う。
弟が地元から出てくるので一緒に住もうかということになっているらしい。
スタッフは聞いた。
「どうしてこのあたりなの?」
すると彼女は言った。
「キックバックがあるから!」
KBCがあることが仙川を選ぶ理由。
考えてみればすごいことだ。
実はこういう人は少なくない。実際、僕たち夫婦が仙川に来ることを勧めた結果、調布市民になった人は50人を超えている。
新潟の病院に就職が内定していたのに、それをけって、近所の病院を面接したら見事合格し、新潟行きをキャンセルした看護師さんもいる。
独身者ばかりだけではない。KBCのすぐ近くに新居を購入した家族もいる。
街をつくるのは人だ。
街とは人そのものだ。
人のクオリティーが街のクオリティーを決める。
街づくりとは人づくりでもある。
街の質は、その地域社会にする人にかかっている。
そういう意味で言うと、多くの人が、KBCを目指して仙川住民になっているという事実は、
我々は非力ではあるが街のクオリティーに影響を与え、街づくりに貢献しているのだろうと信じる。
そういえば、キックバックが仙川に来てから、調布市の犯罪率が下がったという話を聞いたことがある。
もちろん、KBCとの因果関係は照明されない。
しかし、丁度KBCが調布市に来たころから犯罪率が下がった。きっとKBCに関わる人たちが街を変えているのだ。
そうであって欲しいし、そうであったらどんなに素晴らしいだろう。
数年前、ヤクザから足を洗った男性がKBCに出入りし、僕のもので人助けに貢献したいと通っていたことがある。
ある事件が起きて彼は調布警察に連行された。犯人と間違われたからだ。
取調室で彼は
「俺はヤクザじゃねえ。石井希尚という牧師の元で学んでいるクリスチャンだ!」
と叫んだが、その口調と風貌から誰も信じてくれなかった。
警察から僕にも出頭命令が来た。署に到着し、刑事課フロアのエレベーターを降りた僕を出迎えた刑事さんが、
「あなたが石井さん?どこの組?」
と鋭い目で僕をみた。
「こちらへ来て下さい」
と、取調室につれて行かれる僕を見て、フロアの端から声が聞こえた。
「あれ、石井希尚先生じゃないか?」
そのフロアの刑事さんが僕の本の読者だった。取り調べはサイン会に変わった。
刑事さんは言ってくれた。
「いや〜先生。これは失礼しました。
調布市では今や有名な方ですから、どうぞ安心してご活躍してください。」
後日、この刑事さんは豆乳ラーメンを食べにきてくれた。
支援者は警察にもいるんだな。
この体験は大きな励ましになった。
KBCはただのカフェだ。
しかし警察に後押しされながら(笑)街づくりに貢献している。
これからも仙川と言えばKBCと多くの人に思ってもらえるように努力していきたいと思っている。
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